研究室を訪ねて/学会受賞
【受賞】「RSC Chemical Technologyにおける論文のハイライト」逢坂哲彌教授、冨中悟史助手、西世古弘さん(修士1年)〔応用化学科〕
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RSC Chemical Technologyにおける論文のハイライトとは
英国化学会(RSC)の学術誌Chemical Technologyは、RSCから出版される多数の著作の中で、世界のトップの研究者によって執筆された論文の中で、特に優れたものについてインタビュー形式で研究紹介を行うものである[1]。
RSCの雑誌購読者、約45000人が読者であり、非常に幅広く研究を紹介していただけるため今回のハイライト[2]は執筆者一同、光栄に思っております。
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掲載されるに至った成果
我々はオンチップ燃料電池の開発を行っており、通常の燃料電池では必要な隔膜を必要としない画期的な構造を提案し注目を集めてきた [3,4]。しかし過去の検討ではメタノールを燃料としており、その毒性のためヘルスケアチップなどへの応用の障害となることが懸念されていた。
そこで、新たにエタノールや2-プロパノールといった毒性の低いアルコールを燃料として用いて検討を行った結果、それらの燃料がオンチップ燃料電池の燃料として非常に有効であることを世界で初めて見出しその成果をEnergy & Environmental Scienceへ論文発表を行った[5]。
この成果により、オンチップ燃料電池の開発に関して、ヘルスケアチップや微小機械用の電源など、様々な応用を考えられるようになり、広く科学産業への貢献は大きいものと思われる。
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本研究テーマの関連プロジェクト
この研究テーマは、グローバルCOE「実践的化学知」の支援を受け、2008年度のプロトタイプ研究として開始したものである[6]。また当研究室では、電気化学デバイス、例えば電池やセンサの開発に関し界面反応場を原子・分子界面単一層から設計し、その複合的な機能を発現させるデバイスが構築できる工学「電気化学デバイス工学」の確立と深化を目指し文部科学省特別推進研究へ取り組んでいる [7]。
それにより、よりスマートにターゲットであるデバイス設計ができるような学術的な指針を構築することで、関連分野への大きな波及効果をもたらすことを目指している。
オンチップ燃料電池の模式図。
シリコンチップの上の微小な流路(幅200μm、深さ100μm程度)に燃料電池を作製する技術を開発している。
☆参考資料
[1]
RSC Chemical Technology
[2]
紹介記事
[3]
参考文献:Journal of the American Chemical Society, vol.130, pp.10456-10457,2008.
[4]
Nature Publishing Group, Asia Materials, 28th Oct.2008.
[5]
Energy & Environmental Science,2009
[6]
グローバルCOE「実践的化学知」
[7]
応用物理化学研究室
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